退職後に会社と連絡が取れない場合の労災申請|事業主証明が取れないときの対応

退職後に会社と連絡が取れない精神労災申請のイメージ

個人向け労災(精神)

退職後、会社と連絡が取れない場合でも労災申請はできますか?

「「退職後で会社と連絡が取れない」 「労災の事業主証明をもらえない」 「会社が協力してくれない」――。 退職後で会社と連絡が取れない場合でも、 労災申請が可能なケースはあります。

会社と連絡が取れないこと自体で、直ちに不利になるとは限りません。
ただし、進め方には“設計”が必要です。

まずは状況整理からで大丈夫です

無理に会社へ連絡して症状を悪化させる必要はありません。
箇条書き・スクリーンショットでも構いません。

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※LINE追加後は「会社と連絡が取れません」と一言で大丈夫です。

原則:事業主証明は求められます(様式5号・7号・8号など)

労災の請求書(療養補償給付:様式第5号・第7号、休業補償給付:様式第8号など)には、 通常事業主証明欄があります。

これは会社側が事実関係を確認する前提で設計されています。 そのため、原則は取得を目指します。

会社が協力しない・連絡できない場合の考え方

精神労災では、

  • 会社名に触れるだけで動悸・過呼吸が出る
  • パワハラ上司に連絡できない
  • 退職後で関係が悪化している
  • 会社が証明を拒否している

といった事情が現実にあります。

このような場合は、 取得困難事情の申立書を添付し、 客観資料を積み上げる方法を検討します。

取得困難事情 申立書の例(テンプレ)

【取得困難事情申立書(例)】

私は現在、○年○月頃より発症した精神症状により通院中です。

会社名や上司名に触れるだけで動悸・強い不安が出現し、 メールや電話連絡が困難な状態です。

主治医からも強いストレス負荷を避けるよう指示を受けています。

そのため、現時点で事業主証明の依頼を自ら行うことができません。

可能な範囲で資料は提出しておりますので、 必要な確認がございましたらご指示ください。

※ポイントは「会社が悪い」と書くのではなく、 現在の症状との関係を具体的に示すことです。

よくあるNG例

  • 感情をぶつける文章になる
  • 会社批判が中心になる
  • 長文で論点がぼやける

精神労災は「怒りの文章」ではなく、 構造で説明する制度です。

重要:受付と認定は別

申請が受付されることと、 労災として認定されることは別です。

受付後に、

  • 発病日の確認
  • 時系列整理
  • 業務負荷の説明
  • 会社への照会

などが入ることがあります。

当事務所のスタンス

当事務所は、会社との交渉を前面に出すスタイルではありません。

  • 時系列の整理
  • 業務負荷の構造化
  • 発病日設計
  • 想定質問への準備

精神労災は「書類提出」よりも「設計」が重要です。


こもれび社労士事務所|社会保険労務士 近藤 明久

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