手続きが30〜60分→10〜15分に。属人化を断つ“標準化×ワークフロー”
【成功事例】工数1/5で「産休・育休の穴」をシステムでカバー|丸善工業の労務DX
製造業/従業員216名(令和6年3月期)|導入:オフィスステーション 労務・年末調整・給与明細

ポイント:紙の申請・属人化・引き継ぎ負荷という“製造業あるある”を、ワークフロー電子化+標準化で解消。従来30〜60分かかっていた手続きが10〜15分に短縮し、総務の少人数運用と担当者の精神的負担軽減を同時に実現しました。
背景と課題
- 紙ベースの申請で工数と確認ミスのプレッシャーが大きい
- 労務担当者の産休入りで業務が回らなくなる懸念
- 業務の属人化により引き継ぎが難しい
解決アプローチ
- オフィスステーション 労務を中核に、申請〜承認のワークフローを電子化
- 直行直帰・休日出勤・制服・各種補助金などもオンライン化し現場負担を軽減
- 標準化された手順で引き継ぎ容易化(教育時間の圧縮・品質の均一化)
導入効果(Before → After)
- 手続き1件:30〜60分 → 10〜15分(体感の中断ロスも解消)
- 総務体制:少人数でも安定運用可能に
- 心理面:手書き・再確認のプレッシャー低減で精神的負担が軽く
- 取得促進:有給申請がワークフロー化され申請ハードル低下(取得率向上に寄与)
現場がうまくいった理由
- 段階導入(労務ライト→給与明細→年末調整→労務)で“使える実感”を積み上げた
- 稟議では時間削減+メンタル負荷軽減の両面を説明し合意形成
- 総務が健康経営の情報発信を主導し、制度活用と生産性を両立
新潟の中小企業が真似するなら(3ステップ)
- 可視化:手続き別に件数・所要時間を洗い出し、優先順位を決める
- 小さく始める:年末調整 or 給与明細から着手→ワークフローへ拡張
- 標準化・教育:画面キャプチャと手順をテンプレ化し、誰でも回せる体制に
執筆:こもれび社労士事務所(新潟)/労務DX・年末調整・給与電子化の導入伴走
出典:株式会社エフアンドエム「オフィスステーション」導入事例(丸善工業株式会社)。公開情報をもとに再構成。