ChatGPTは便利。でもAI時代でも社労士が必要な理由
ChatGPTで調べ物や文章作成は、とても楽になりました。
でも、会社の手続きやルール作りには、法律に合っているか、人への配慮が必要です。
私は「AIで速く、社労士で正しく・安心に」をおすすめしています。
ChatGPTでできること
- 法律や制度の概要をつかむ
- 社内のお知らせ文のたたき台を作る
- 手順やチェックリストの案を作る
それでも社労士が必要な理由
- 法律に合っているか確認し、迷う部分の線引きをする
- 役所への届出・提出を代行できる
- 会社の事情に合わせて運用できる形にする
- トラブルを早めに防ぐ、起きたときに調整・交渉する
- ツール設定〜運用〜教育まで続けて支援する
進め方(かんたん3ステップ)
- まずは困りごとを聞き取り(15〜30分)
- AIで下書き → 社労士が確認して仕上げ
- 必要な書類の作成・提出、最小の運用ルールを作る
事例:第三者行為の労災(小売・従業員12名/A社)
※この事例は、「AIだけでは完結しない実務」の例です。AIで下準備はできますが、最終判断・提出・対人調整は社労士が担います。
状況
お店でお客さまから暴力を受け、従業員がけが。会社は「健康保険?労災?」で迷っていました。
困りごと
- 初動(警察・病院・会社の記録)の取りこぼしが心配
- 休業補償や治療費の立替の流れが不安
- 第三者行為災害の手続きがわからない
対応
- 初動チェックで記録を整理
- 労災の書類(療養補償・休業補償)を作成・提出
- 第三者行為災害届を整備(警察・病院情報の突合)
- 仮払いと立替精算の社内ルールを作成
- 復職に向けた段階的シフトを提案
結果
- 申請から約3週間で給付開始
- 会社の作業時間を大きく短縮(手戻りゼロ)
- 「どこまでが労災?誰が払う?」の不安を早く解消
この事例をAIの視点で見ると
ChatGPTでできること | AIだけだと難しいこと |
---|---|
初動チェックリストのたたき台を作る | 労災に当たるかの最終判断 |
社内向けのお知らせ文やQ&Aの下書き | 第三者行為災害の線引き・必要書類の確定 |
事故対応の手順メモを整理 | 病院・警察・所轄との照合・調整、提出の代理 |
※実話をもとに匿名・再構成。数値は一例です。
もう1例:通勤災害(追突事故/製造・B社)
- はじめに労災で受診を案内、病院説明と書式手配を即日対応
- 休業補償の目安と社内連絡テンプレを整備
- 申請から約2週間で給付開始、担当者の負担を大幅削減
この事例をAIの視点で見ると
ChatGPT:社内連絡文の下書き、対応手順のメモ化
社労士:労災判断、書類作成・提出、所轄との調整
よくあるつまづき(AIだけだと…)
- 情報が古い、地域の運用とずれる
- 書類の責任や提出はAIではできない
- 会社の事情に合わせた運用の設計が抜けやすい
まとめ
AIは速さ。社労士は正しさと実装。
両方を使えば、ムダなく・安心して進められます。まずは状況を教えてください。あなたのペースで整えていきます。