復職後のパワハラで心身に不調…会社のパワハラ委員会が認定した実例と、障害年金につながったケースを紹介します

復職後のパワハラが原因で心身の不調に悩むビジネスパーソンを描いたイメージ。労災や障害年金の相談を案内する記事のアイキャッチ画像。
復職後のパワハラが会社に認定されたケースをイメージしたアイキャッチ画像です。

最近、労災(精神障害)やパワハラに関するご相談がとても増えています。
その中で、「これは一人で抱え込んではいけない」と強く感じたケースを、個人が特定されないよう十分配慮したうえでご紹介します。

この記事は、労災ケア障害年金を検討されている方に、「どんな流れで相談が進むのか」「どこまで会社と戦えるのか」のイメージを持っていただくためのものです。

復職後に続いた“人格否定”と強い精神的負担

ある相談者の方は、体調を崩して休職し、しばらく時間をおいてから職場復帰をしました。
しかし復職後の職場では、次のような状況が続いていました。

  • 上司から大声で叱責される
  • 能力や人柄を否定されるような言葉をかけられる
  • 会議室で威圧的な態度をとられ、周囲の前で否定される
  • 「周りもあなたを心配している」と、根拠の分からない圧力をかけられる
  • 仕事をしても評価されず、孤立するような扱いが続く

最初は「自分が至らないからだ」と受け止めていた相談者の方も、次第に

  • 出社前に動悸や頭痛が出る
  • 職場に向かう途中で涙が止まらなくなる
  • 集中力が続かず、簡単な作業もこなせない
  • 家に帰るとぐったりして、家族とも話せない

といった心身の不調を抱えるようになりました。
それでも、「自分さえ我慢すれば」「みんなも我慢しているのでは」と、なかなか声を上げることができませんでした。

社内パワハラ窓口へ相談し、パワハラ委員会が事実上認定

ご本人と一緒に、これまでの出来事を整理し、日付と内容をメモにまとめていきました。
「どこで」「誰から」「どのような言葉を言われたのか」「その後どんな体調になったのか」――こうした記録は、後からとても大切な証拠になります。

記録がある程度まとまった段階で、会社のパワハラ相談窓口へ申し出ることになりました。
会社内のパワハラ委員会による聞き取りや調査が行われ、その結果、 上司の言動が不適切であることが事実上認められました。

会社側が実施した対応

  • パワハラを行っていた上司の配置転換
  • 本人に対する謝罪
  • 今後の再発防止策の検討

相談者の方は、「ようやく自分の感じていたことを認めてもらえた」と、ほっとした表情をされていました。

長期間の休職と、障害年金3級の受給

ただし、パワハラが認められたからといって、すぐに体調が回復するわけではありません。
長い期間にわたって強いストレスを受けてきた影響は、想像以上に大きなものです。

この相談者の方も、その後約3年間の休職を余儀なくされました。
何度か復職を試みましたが、出社しようとすると強い動悸や頭痛、吐き気が出てしまい、主治医からも「現時点での就労は難しい」と判断されました。

現在は、「精神の障害」による障害年金3級を受給しながら療養を続けています。
「本当は働きたい」という気持ちを持ちながらも、身体がついてこない――。長期間のパワハラや過重なストレスを受けた方には、こうしたケースが少なくありません。

労災と障害年金は、同時に検討できます

「労災と障害年金、どちらを使えばいいの?」というご質問をよくいただきます。
実は、労災(精神障害)と障害年金は、同時に検討できる制度です。

  • パワハラや長時間労働など、仕事が原因なら → 労災(精神障害)の検討
  • 症状が長引き、働くことが難しくなっているなら → 障害年金の検討

今回ご紹介した相談者の方も、
「職場でのパワハラ」→「長期休職」→「復職困難」という流れのなかで、障害年金3級の受給につながりました。

このケースから分かること

精神的なパワハラは、本人の努力ではどうにもならない“環境の問題”です。
にもかかわらず、多くの方が次のように感じてしまいます。

  • 「証拠がないから、どうせ何もできないだろう」
  • 「自分にも悪いところがあったはずだ」
  • 「周りも同じように我慢しているのでは」

しかし実際には、

  • 日付入りのメモ
  • そのとき言われた言葉の記録
  • 体調の変化や通院状況
  • 家族や同僚に相談した内容

こうした情報だけでも、労災やパワハラ認定の重要な材料になります。
完璧な証拠を集めてから動き出す必要はありません。

同じように悩んでいる方へ

もし今、あなたが次のような状況に当てはまるなら――

  • 上司との会話が怖くて、出社前から動悸や頭痛が出る
  • 何をしても認められず、「自分なんていない方がいい」と感じてしまう
  • 休職と復職をくり返していて、先が見えない
  • 労災に当たるのか、障害年金が使えるのか分からない

それは、あなたが弱いからではありません。
職場環境や周囲の対応に問題がある可能性が高いです。

一人で抱え込まず、「今の状態をどう整理すればよいか」から一緒に考えていきましょう。

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※ここでの「前段階まで無料」とは、状況整理・制度のご説明・今後の方向性のアドバイスまでを指します。

※この記事は、特定の会社や個人を批判することが目的ではなく、同じような状況で悩んでいる方に「こんなケースもあった」と知っていただくためのものです。

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