仲間はずれは労災になる?誰にも説明できない職場の孤立について

職場で、はっきりとした暴言や叱責があるわけではない。
無視されているとも言い切れない。
でも、気づけば仕事の輪から外されている――。
会議に呼ばれない。
必要な情報が自分だけ共有されない。
役割が減り、誰とも業務の話をしなくなっていく。
そんな状況で多くの方が悩みます。
- これは仲間はずれなだけ?
- 自分が気にしすぎなだけ?
- 労災なんて言ったら大げさ?
この記事では、「仲間はずれは労災になるのか」について、
制度の建前ではなく、実務の現場目線で整理します。
結論から:仲間はずれ「だけ」では労災になりません
まず正直にお伝えします。
仲間はずれそのものだけでは、労災と認められることは難しいです。
労災は「業務による心理的負荷」が原因で、
精神疾患などを発症・悪化したかどうかで判断されます。
そのため、
- 雑談の輪に入れてもらえない
- なんとなく距離を置かれている
といった人間関係レベルの問題だけでは、
労災とは評価されにくいのが実情です。
でも「業務上の排除」なら話は変わります
一方で、次のような状態が続いている場合は、
評価の仕方が大きく変わります。
- 業務に必要な情報を、意図的に共有されない
- 会議や打合せから理由なく外される
- 仕事を与えられない・役割を奪われる
- 上司が主導、または黙認している
この場合、労基署では「仲間はずれ」という言葉は使いません。
「業務上の関係から排除された状態」
「職場における心理的負荷」
として整理されます。
そして、その結果として
- 不眠・強い不安
- 抑うつ状態
- 通院・休職に至った
こうした心身への影響が出ていれば、
労災の対象になる可能性は十分にあります。
労災になるかどうかを分ける3つの視点
実務では、次の3点をセットで見ます。
① 業務との関係性
単なる私的な人間関係か、
業務に直接影響する排除か。
② 継続性・構造
一時的なものか、
特定の人物・組織構造によって続いているか。
③ 心身への影響
「つらかった」だけでなく、
生活・健康にどんな変化が出たか。
この整理ができるかどうかで、
「労災として検討できるか」が見えてきます。
労災かどうかより、先に大切なこと
ここで、どうしても伝えたいことがあります。
労災になるかどうかを決める前に、
「これは我慢し続ける話なのか」を整理することが大切です。
多くの方が、
- 証拠がないから無理
- 会社と揉めたくない
- まだ申請すると決めていない
そう思って、何も整理しないまま耐え続けてしまいます。
でも、整理しないまま時間だけが過ぎると、
あとから振り返る材料すら残らなくなります。
申請を決めていなくても、相談できます
当事務所では、
- 今の状況が労災にあたる可能性があるか
- どこがポイントになりそうか
- 今すぐ動くべきか、様子を見るか
判断材料の整理までを行っています。
申請を決めていなくても大丈夫です。
会社や労基署に、無断で連絡することもありません。
LINEで、今の状況を箇条書きで送っていただくだけで構いません。



