無料相談の境界線|社労士が考える相談の責任

設計と判断には責任が伴います ― 無料相談の境界線について
※ 価格の正当化ではなく、「責任の境界線」を言葉にするための記事です。
労災や障害年金の相談には、「無料でどこまで見てもらえますか?」という問いがよくあります。
その気持ちは分かります。
ただ、私はこの問いに対して、できるだけ曖昧にせずに答えるようにしています。
社労士としての責任上、無料で踏み込んだ判断を引き受けることはできません。
それは、私自身が責任を持てなくなってしまうからです。
そう言うと、少し突き放されたように感じるかもしれません。
でもこれは、相手を突き放すためではなく、相談者を守るためでもあります。
無料で危ないのは、「踏み込んだ判断」が始まる瞬間
無料相談が危ないのは、雑談の範囲ではありません。
危ないのは、「踏み込んだ判断」が始まる瞬間です。
- 会社へ何を書いて出すか
- 医師に何をどう依頼するか
- 労基署・年金機構へ、どの順番で何を示すか
- 言葉の選び方をどうするか
一度出した言葉は、戻せません。
そして制度の世界では、書いた言葉・言った言葉が「事実」として残ります。
善意の助言が、制度の入口を閉じてしまうことがあります。
制度の出口を知らないまま整理すると、あとから修正できない形で固まってしまうことがあるからです。
当事務所が引き受けているのは、「書類」ではなく「責任」です
当事務所の料金は、成果保証料でも、単なる書類作成費でもありません。
判断される「形」を設計し、その判断の重さを引き受ける対価です。
引き受ける責任は、たとえば次の5つです
- 事実を整理する責任(何が論点で、何を残すべきか)
- 不利になる表現を避ける責任(「正直に全部」は危ない場面がある)
- 判断される「形」を設計する責任(順番・構成・根拠の置き方まで)
- 途中で投げない責任(照会・追加資料・確認事項まで)
- 間違った方向なら止める責任(無理に進めず、安全策を出す)
これらは、気軽な助言の延長ではありません。
一言で人の人生が動く場面があるからこそ、責任が必要になります。
「書類」より重いのは、途中のやり取りです
実際に苦しくなるのは、書類そのものよりも、途中のやり取りであることが多いです。
- 会社との文面のやり取り(残る/誤解される/評価が固定される)
- 医師への依頼(診断書の前提が変わる/書けないことがある)
- 労基署・年金機構の照会(追加で何を問われるか/どう答えるか)
ここでの判断を誤ると、専門家が途中から入っても、修正が難しくなることがあります。
だから私は、この領域を、曖昧なまま扱うことをしません。
無料にできないのは、あなたからお金を取りたいからではありません。
「責任が発生するところ」まで踏み込むなら、責任の所在を曖昧にしないためです。
それでも、無料でできる範囲はあります
誤解のないように言うと、すべてが有料という意味ではありません。
たとえば「今どの段階か」「何を揃えると判断できるか」「どこが論点になりそうか」など、
方向性を見失わないための整理は可能です。
ただし、そこから先――
文章設計や提出を前提とした判断に入る場合は、受託のうえで進めています。
「まだ決めていない」段階でも大丈夫です
今の状況を短く送っていただければ、まずは整理の入口をつくります。
そのうえで、踏み込むべきかどうかも一緒に判断します。
※ 本記事は特定の申請や紛争対応を勧めるものではありません。
※ 相談内容により、弁護士・医療職など適切な専門家と連携/ご案内することがあります。
※ 制度上、結果を事前に断言することはできません。
ここまで読んで、まだ迷っていても大丈夫です。

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