線を引くのは、冷たさじゃない。壊れずに支援を続けるための話|こもれび社労士事務所

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線を引くのは、冷たさじゃない。壊れずに支援を続けるための話

線を引くのは、冷たさではありません。支援を続けるために、必要な「仕事としての境界線」について書きました。
相談を受けていると、「ここまで来たら引き受けてあげたい」と思う瞬間があります。
でも、踏み込みすぎると支援は歪みます。今日は、自分のためにも“線引き”を言葉にして残しておきます。

「助けたい」と「代わりに背負う」は別

弱っている方の文章を読むと、胸がざわつきます。
「このまま誰も入らなかったら不利になるのでは」と感じることもあります。

でも、私は“結果”を背負う人ではなく、“制度の入口”を整える人でいたい。

私ができるのは、制度の仕組みを説明し、選択肢を整理し、必要な手続きに乗せること。
人生の決断そのものを代わりに背負うことではありません。

線引きは「見捨てる」ためじゃなく「見捨てない」ため

OKいまの段階で、私が責任をもってできること/できないことを整理します。

  • 状況把握と論点整理(頭の整理・判断材料づくり)
  • 制度上の選択肢とリスクの説明(脅さず、淡々と)
  • 次に必要な手続き・資料の見通しを示す
  • 判断はご本人に返す(急がせない)

NG依頼前にやらないこと

  • 提出を前提とした文章化・精緻化(“作業”は正式依頼後)
  • 恐怖で背中を押す言い方(「危ないから絶対」など)
  • 無料で“結果に影響する工程”に踏み込む

値段を下げないのは「お金のため」じゃない

料金は、冷たさの表現ではありません。
人生に影響する判断に、中途半端に関わらないための条件です。

引き受ける以上は、途中で投げず、都合のいいところだけ関わらず、きちんと向き合う。
その覚悟を、自分自身に課すための金額です。

「安くする=親切」ではありません。
むしろ、責任が曖昧になりやすく、結果として双方が苦しくなることがあります。

これはボランティアではなく、
依頼者の生活や今後に関わる判断を伴う「仕事」です。
だからこそ、責任をもって向き合うために、
あらかじめ料金と対応範囲を明確にしています。

無料相談の範囲では「方向性の整理」まで。
具体的な書類作成や文章化は、こちらが責任を引き受ける業務として行います。

この記事は、未来の自分へのメモ

迷ったとき、揺れたとき、私はこの文章を読み返します。
かわいそうは感じていい。けれど、決断は代わりに背負わない。
その線を守ることが、長く支援を続けるための条件だと思っています。

もし今、ひとりで抱え込んでいるなら

うまく言葉にできなくても大丈夫です。断片的な状況から一緒に整理します。
まずは「制度の入口」を整えるところから始めましょう。

相談してみる ※この記事は一般的な考え方の共有です。個別の結論は状況により異なります。