『自分はもう役に立たない』と思ったときに、私が労災の仕事でしていること

※これは制度の解説記事ではなく、「私がなぜ労災の仕事を続けるのか」を、現場の実感から整理したメモです。
労災の相談で多いのは、「手続きが分からない」よりも、「自分はもう役に立たないのではないか」という苦しさです。
体や心が限界を迎えたとき、仕事が止まるだけでなく、自分の価値まで止まった気がする――そんな声を何度も聞いてきました。
「何が起きて、何を担い、どう積み重なったのか」を、第三者に伝わる形で整えること。
労災の書類は、そのための“道具”です。
幸福の正体は「貢献感」だと気づいた
アドラー心理学では、幸福を「貢献感」と捉える考え方があります。
ここで言う貢献は、自己犠牲や、誰かに褒められることではありません。
「自分は誰かの役に立っている」と、自分の中で実感できる感覚のことです。
「自分には能力がある」「人々は仲間である」
そう思える土台があると、他者への関わり方が変わります。
労災の現場で起きているのは「貢献感の崩壊」
仕事が止まった瞬間に、人生が止まったように感じる方がいます。
それは「給与が入らない」だけではなく、自分が社会に参加している感覚が失われるからだと思います。
だから私は、労災の仕事を「制度を使う手続き」だけだとは見ていません。
その人が何を背負い、何を引き受け、どんな形で周りに貢献してきたのか――
その事実を、“伝わる言葉”と“伝わる資料”にして残す仕事だと思っています。
他者貢献は、自己犠牲ではない
「ありがとう」と言われないと意味がない、という話でもありません。
そもそも承認は、相手の課題です。
それでも、自分の中に“貢献してきた実感”が戻ってくると、見える世界が変わることがあります。
- 誰かの穴を埋めるように引き受けてきた仕事
- 責任を背負い続けた期間
- 長時間労働や、無理を重ねた背景
- 心身の変化が起きたタイミング
これらは「弱さ」ではなく、現実に存在した負荷です。
労災の書類は、そこを“うまく書く”ためではなく、正確に伝えるためにあります。
最後に
私が労災の仕事を続ける理由は、制度の説明をしたいからではありません。
書類を整えることで、依頼者の方が「自分はここにいていい」と感じられる根拠を、現実の形にするためです。
人生が苦しくなるときほど、世界は「敵」だらけに見えます。
でも、世界は“誰を見るか”で変わる。
その第一歩として、いまの状況を整理するところから一緒に始められたらと思っています。
それを、伝わる形に整えるのが、私の仕事です。
いきなり申請を決めなくて大丈夫です。
まずは、「何が論点か」「何をどう整えるか」を一緒に整理します。
※会社や労基署へ、こちらから無断で連絡することはありません。
※相談内容は外部に共有されません。



