障害年金の審査で何が起きているのか|医師判定やり直し報道を受けて、申請前に知っておきたいこと

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障害年金・制度ニュース(2025/12/28報道)

【障害年金】「医師の判定記録が破棄され、ひそかに再判定」報道で不安になった方へ:落ち着いて確認したい5つのポイント

2025年12月28日、障害年金の審査に関して「医師の判定記録(認定調書)を職員が破棄し、別の医師に再判定を依頼していた」という趣旨の報道が出ました。
この記事では、必要以上に不安を煽らず、“いま申請中/これから検討中”の方が現実的に取れる行動を整理します。

この記事でわかること

  • 報道の要点(何が問題視されているのか)
  • 当事者が不安になる理由(権利救済との関係)
  • 申請・審査請求で「今できる備え」
  • “書類の整え方”でリスクを減らす考え方

※本記事は一般的な情報提供です。個別事案の結論を断定するものではありません。

1. 報道の要点(何が問題視されている?)

報道では、障害年金の審査において、医師が作成した判定記録(認定調書)について、 職員が「甘すぎる/厳しすぎる」などと判断した場合に、記録を破棄し、別の医師に判定をやり直してもらっていた可能性がある、とされています。 また、年金機構は取材に対し、こうした取り扱いを認めつつ、件数などの事実関係を確認中、と報じられています。

ここで重要なのは、「報道を見た私たちが、すぐに結論へ飛びつかないこと」です。
一方で、制度への信頼審査の透明性に関わる論点が含まれているため、丁寧な検証が求められる内容でもあります。

2. なぜ当事者が不安になるのか(3つの理由)

理由①:審査の根拠が見えにくい

障害年金は書類審査が中心です。だからこそ「どの情報が、どのように評価されたのか」が見えにくい構造があります。 そこへ「記録破棄」という話が出ると、当事者は“何を信じて準備すればいいのか”分からなくなります。

理由②:不服申立て(審査請求)との関係

不支給や等級に納得がいかない場合、審査請求などの手続きがあります。 しかし、もし審査の過程で重要な記録が適切に保存・扱われていないなら、権利救済の前提が揺らいでしまいます。

理由③:「医師の個人差」に振り回されやすい

実務上、医師の評価には一定の幅が生じ得ます。だからこそ、当事者側は 「症状」「生活への影響」「継続性」「具体例」を、読み手が誤解しにくい形で整える必要があります。

3. いま申請中/検討中の方へ:落ち着いて確認したい5つのポイント

  1. 診断書の“抽象表現”を、生活の具体例で補強できているか
    「抑うつ」「不安」だけでは伝わりにくいことがあります。
    例:家事・外出・対人・金銭管理・服薬管理・通院の負担など、日常の困りごとを具体例で整理します。
  2. 初診日・受診歴・就労状況の時系列が、矛盾なく一本化できているか
    書類は“点”ではなく“線”で見られます。前後の整合性はとても大切です。
  3. 「できる日」ではなく「できない日/できても困難な日」が伝わっているか
    日による波がある場合は、その波が生活にどう影響しているかを言語化します。
  4. 第三者が読んでも誤解しにくい表現になっているか
    当事者にとっては当たり前の事情でも、読み手には伝わらないことがあります。
    “前提説明”を意識するだけで、理解が進むケースは多いです。
  5. もし不支給・低い等級だった場合の「次の一手」を準備できているか
    審査請求、再請求、追加資料の考え方など、冷静に手順を選べる状態にしておくと、心理的負担が下がります。

4. 社労士として大切にしていること(制度の“前段階”から整える)

今回の報道で改めて感じるのは、制度がどう動くか以前に、私たち当事者側ができることがある、という点です。
それは、「何が論点か」「どう伝えるか」を、申請の前から整えておくこと。

いきなり手続きを進めるのではなく、まずは 状況整理 → 論点整理 → 書類の整え方 の順番で進めると、迷いが減り、結果的に“読み手に伝わる申請”に近づきます。

5. よくある質問(この記事を読んで増えそうな不安)

Q. このニュースが出たから、審査は全部信用できないの?

不安になるのは当然です。ただ、現時点で「すべての審査が不適切」と断定できる段階ではありません。
大切なのは、不安を“行動に変えられる形”へ分解することです。
この記事の「確認したい5つのポイント」を、まずは一つずつ整えてみてください。

Q. いま申請中。何か追加でできることはある?

申請状況によりますが、一般論としては、時系列メモ生活実態メモを整えておくと安心です。
もし結果が不支給・低い等級だった場合に、落ち着いて次の手を選べます。

Q. 不支給や低い等級だったら、もう終わり?

終わりではありません。審査請求、再請求、追加資料の考え方など、選択肢はあります。
ただし、「どのルートが現実的か」は、初診日・受診歴・就労状況・診断書の内容を踏まえて整理する必要があります。

迷いの段階からで大丈夫です(状況整理から)

「自分のケースはどこが論点?」「何をどう整えればいい?」
そんな段階から、まずは状況整理のお手伝いをしています。
※同意なく手続きを進めたり、外部へ連絡したりすることはありません。

こもれび社労士事務所(新潟)|個人の労災・障害年金の「書類と伝え方」を一緒に整えます

免責:本記事は報道内容を踏まえた一般的な情報提供です。個別案件は事情により結論が異なります。
更新:必要に応じて、続報(機構の調査結果・再発防止策等)が公表され次第、追記します。

ここまで読んで、まだ迷っていても大丈夫です。

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