労災申請は「最後の砦」ではありません|諦めかけた方からの言葉で気づいたこと

「もう無理かもしれない」と感じている方へ
「もう無理かもしれない」
そう感じながらも、
それでも相談を続けてこられた方がいました。
私は日々、労災や障害年金のご相談を受けていますが、
ときどき、言葉にならないほど胸に残るやり取りがあります。
今日は、そのうちのひとつについて書いてみようと思います。
「少し光が見えてきた気がします」
あるご相談者の方から、こんなお言葉をいただきました。
複数の弁護士には相談しておりましたが、示談交渉や労働審判は五分五分と言われ断られており、最後の砦となる労災はやる価値はあると言われたものの、その労力も枯渇している状態でした。
もちろん認定されるかは分かりませんが、少し光が見えてきた気がします。
この文章を読んだとき、正直、少し泣きそうになりました。
なぜなら、この言葉の中には、
ここに至るまでの苦しさも、迷いも、あきらめかけた気持ちも、全部入っていたからです。
愚痴だけで終わらせず、ここまで来たこと自体が行動です
相談に来られる方の中には、
「自分はただつらかっただけで、何もできていない」
そう思っておられる方が少なくありません。
でも、私はそうは思いません。
本当にしんどい中で、
- 証拠を残す
- 経過を思い出す
- 人に相談する
- 断られても、また別のところに相談する
これは簡単なことではありません。
むしろ、心が削られている状態では、
その一つひとつがとても重たい行動です。
だから私は、こういう方に対して、いつも思います。
「ここまで来ただけでも、もう十分に行動している」と。
労災は「最後の砦」ではなく、公的な評価の入口です
労災のご相談では、
「最後の砦だと思っています」
と言われることがあります。
そのお気持ちは、とてもよく分かります。
実際、会社に理解されず、周囲にも伝わらず、弁護士に相談しても難しいと言われ、
もうどこにも行き場がないように感じることがあるからです。
ただ、制度の見方としては、私は少し違う考えを持っています。
労災は、誰かに勝つための制度ではありません。
業務が原因だったのか。
その心理的負荷は、制度上どう評価されるのか。
それを行政が確認し、判断する制度です。
つまり、労災は「勝敗」ではなく、公的評価です。
そして、この評価には大きな意味があります。
仮に、示談や労働審判のような場面で争いが出てくるとしても、
その前段階として、労災でどう評価されたかは重要な意味を持つことがあります。
だから私は、労災申請を「最後の砦」とだけは考えていません。
制度上の第一段階の公的評価を取りにいく手続きだと考えています。
私の役割は、人生を代わりに背負うことではなく、構造を整えることです
ご相談者の方には、こんなお返事をしました。
光が見えてきたと感じていただけたのであれば、
それはご本人がここまで証拠を残し、整理し、諦めずに相談を続けてこられたからです。
私はその構造を整えているに過ぎません。
この「構造を整える」というのが、私の仕事の中心にあります。
たとえば、労災の相談では、
- 何が出来事として評価対象になりうるのか
- どの時点から負荷が強まったのか
- どの資料が裏付けになるのか
- どの順番で説明すると伝わるのか
こうしたことを一つずつ整理していきます。
ご本人は、日々の苦しさの中にいるので、
全体を俯瞰して言葉にするのが難しいことが多いです。
だからこそ、外から構造を整える役割が必要になることがあります。
私は、そのためにいます。
しんどいときは、きれいに説明できなくて大丈夫です
ここも、悩んでいる方にお伝えしたいところです。
相談の時点で、話がまとまっている必要はありません。
むしろ実際には、
- 何から話せばいいか分からない
- 文章にできない
- 時系列がバラバラ
- 感情が先に出てしまう
- 同じことを何度も言ってしまう
そういうことのほうが普通です。
それでも大丈夫です。
短文でも、箇条書きでも、スクショだけでも、
まずは出していただければ、こちらで整理できます。
大事なのは、最初から完璧に話すことではなく、
一人で抱え込んだまま止まらないことです。
しんどくて整理できない場合は、そのままご相談ください。
文章になっていなくても大丈夫です。短文・箇条書き・スクリーンショットでも対応できます。 いただいた内容をもとに、申請用に整理していきます。
相談すること自体が、もう前に進む行動です
労災や障害年金のご相談では、
「こんなことで相談していいのか分からない」
「まだ依頼するか決めていないのに連絡していいのか迷う」
と言われることもあります。
でも、相談は、覚悟が決まった人だけのものではありません。
迷っている段階でも、まだ言葉になっていない段階でも大丈夫です。
特に、メンタル不調やハラスメントが絡む案件では、
ご本人が「自分の受けたことを正しく説明できない」と感じてしまうことが多くあります。
だからこそ、相談すること自体に意味があります。
事実を少しずつ外に出して、整理の糸口をつくる。
それだけでも、大きな一歩です。
私は、諦めかけた人の「整理の入口」を担いたいと思っています
私は弁護士ではありません。
示談交渉や代理交渉をする立場ではありませんが、
その前段階である「制度に届く形に整理すること」はできます。
そして、実際にはこの整理の部分で止まってしまう方がとても多いです。
つらい。
まとまらない。
どこから手を付ければいいか分からない。
誰に何を見せればいいのか分からない。
そこを一緒に整理していくことには、はっきり意味があります。
私は、そこに力を入れたいと思っています。
諦めかけた人が、もう一度制度につながるための入口をつくること。
それが、今の私の仕事のひとつの軸です。
今、しんどい方へ
もし今、
- 会社にまだ言えていない
- 労災になるのか分からない
- 何を書けばいいのか分からない
- 証拠が足りない気がして不安
- 気力がなく、自分で整理するのが難しい
そんな状態であれば、なおさら、早めにご相談ください。
きれいにまとまっていなくても大丈夫です。
途中のメモでも、LINEでも、スクショでも大丈夫です。
私は、そこから一緒に整理していきます。
※よくあるご相談内容はこちらでも解説しています
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LINEでご相談いただけます
労災申請や障害年金のご相談は、LINEからご連絡いただけます。
文章になっていなくても大丈夫です。
短文・箇条書き・スクリーンショットだけでも、状況整理は可能です。
苦しい中で相談を続けてこられた方の言葉に、
私自身、あらためて背筋が伸びる思いがしました。
制度は、声の大きい人だけのものではありません。
言葉がうまく出ない人にも、
疲れ切っている人にも、
それでも何とか前に進もうとしている人にも、
本来は開かれているべきものだと思っています。
その入口を、少しでも整えられるように。
これからも、一件ずつ向き合っていきたいと思います。
ここまで読んで、まだ迷っていても大丈夫です。

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