労災申請は自分でできる?会社で対応する流れと社労士に依頼するメリットを解説

公開日:2026年3月
労災申請は自分でできる?会社で対応する流れと社労士に依頼するメリットを解説
労災が起きたとき、 「会社でそのまま申請できるのか」 「社労士に頼んだ方がいいのか」 で迷う企業さまは少なくありません。
実際、労災申請は会社や本人でも行えます。
ただし、書類の種類が多く、医師や会社の証明も必要になるため、
思っている以上に手間と調整がかかる手続きです。
- 労災の書類を会社でどこまで対応すればいいのか分からない
- 休業補償や療養補償など、様式の違いが分かりにくい
- 医師や本人との調整で止まりそう
- 労基署から問い合わせが来たときに対応できるか不安
👉 労災申請は「出すだけ」ではなく、整理と調整で差が出る手続きです。
- 労災申請は自分や会社でできるのか
- 労災申請の基本的な流れ
- 会社対応でつまずきやすいポイント
- 社労士に依頼するメリット
- 依頼を検討した方がよいケース
労災申請は自分でできる?
結論からいうと、 労災申請は本人や会社でも行うことが可能です。
所轄の労働基準監督署へ必要書類を提出すれば、 受付後に審査が進み、給付の可否が判断されます。
- 様式第5号(療養補償給付たる療養の給付請求書)
- 様式第7号(療養の費用請求書)
- 様式第8号(休業補償給付支給請求書)
ただし、実際には医師の証明や会社側の証明が必要になるため、 単純に「自分で書いて出せば終わり」という手続きではありません。
特に企業側では、 「どの様式を使うのか」「どこまで会社が書くのか」「どういう順番で進めるのか」 で迷うことが多いです。
労災申請の基本的な流れ
労災申請の流れは、ざっくり整理すると次のようになります。
- 労災事故発生(業務災害・通勤災害)
- 医療機関を受診し、診断を受ける
- 必要書類を確認する
- 医師に証明を依頼する
- 会社が事業主証明欄などを記入する
- 病院経由または労基署へ書類を提出する
- 労基署による審査・問い合わせ対応
- 給付決定・支給
一見シンプルに見えますが、 実務では 「医師への依頼」「会社証明」「本人との確認」「労基署対応」 が重なり、途中で止まりやすいのが実情です。
自分で申請する場合の注意点
1. 書類の記載が意外と難しい
労災の書類は、単なる申込書ではありません。
給付の種類に応じて様式が分かれており、
事故の内容や休業状況、療養の内容などを整理して記載する必要があります。
書き方を誤ると、 修正や差し戻し、追加確認につながることがあります。
2. 提出書類が複数にわたることがある
労災といっても、 療養・休業・障害・遺族など給付の種類によって様式が異なります。
けがだけで終わるとは限らず、 休業補償や後遺障害の請求に広がるケースもあります。
3. 医師や会社との調整が必要
労災申請は、本人だけで完結しないことが多いです。
医師の証明、会社の証明、場合によっては事故状況の説明資料など、
複数の関係者との調整が必要になります。
ここが噛み合わないと、手続きが止まりやすくなります。
4. 請求期限がある
労災保険の給付請求には、
原則として時効があります。
「あとでまとめてやろう」と思っているうちに、
時間が経ってしまうケースもあるため注意が必要です。
5. 第三者行為災害はさらに複雑
交通事故や、酔客からの暴力など、 加害者が関わるケースでは追加書類が必要になることがあります。
いわゆる 第三者行為災害 は、通常の労災より整理すべき内容が増えやすい分野です。
会社で対応しようとして止まりやすいのは、 「制度が難しいから」だけではありません。
👉 実際には、書類・証明・順番の整理でつまずくことが多いです。
「どの書類から手を付ければいいか分からない」 という段階からでもご相談いただけます。
※ 短文・箇条書き・スクショでも大丈夫です
社労士に依頼するメリット
労災申請を社労士に依頼するメリットは、 単に「書類を代わりに書いてもらう」ことだけではありません。
- 書類の不備や再提出のリスクを減らしやすい
- 労基署・医師とのやり取りを整理しやすい
- 申請までの流れをスムーズにしやすい
- 会社として「適切に対応した」説明がしやすい
- 担当者の心理的な負担を減らせる
特に中小企業では、 人事・総務の専任担当がいないケースも多く、 社長や事務担当が通常業務の合間に対応することになりがちです。
その場合、 「手続きに慣れていない中で、事故対応・本人対応・書類対応を全部抱える」 状態になりやすく、かなり負担が大きくなります。
現場で感じてきたこと
私自身、JR東日本グループで労災対応を担当していた時期があり、 日常的に書類作成や、各労基署・病院とのやり取りに携わってきました。
労基署は事業所を管轄する署が担当になるため、 地域や担当者によって進め方や確認の細かさに差を感じる場面もありました。
また、鉄道会社では酔客による暴力など、 第三者行為災害 も多く、 通常の労災より準備すべき資料が増えるケースも数多く見てきました。
- 「こんなケースも労災になるのか分からない」
- 「どの書類を先に出せばいいのか分からない」
- 「病院や本人とのやり取りで止まってしまう」
- 「会社証明をどう整理すればいいか迷う」
こうした経験から、 労災は制度の知識だけでなく、 実際にどう動かすかの整理 がとても大切だと感じています。
依頼を検討した方がよいケース
次のようなケースでは、 会社だけで抱え込まず、早めに社労士へ相談した方が進めやすいことがあります。
- けが・休業・障害など、書類が複数にわたる
- 第三者行為災害が絡んでいる
- 小規模事業所で総務担当者がいない
- 労災対応の経験が少ない
- 労基署からの問い合わせ対応に不安がある
- 本人対応と社内対応を同時に進めるのが難しい
労災対応は、 事故後すぐに動く必要がある一方で、 通常業務も止められません。
だからこそ、 「全部を自社で抱える」より、「必要な部分だけ専門家に頼る」 方が現実的なケースも多いです。
企業さまへ
こもれび社労士事務所では、 個人の労災申請サポートを中心に行っていますが、 その実務経験をもとに、 小規模事業者の労災・労務対応の整理も行っています。
「会社としてどこまで対応するか」 「何を外部に頼るか」 という切り分けからでもご相談いただけます。
まとめ|労災申請は自分でできるが、社労士に相談した方が進みやすいケースも多い
労災申請は、自分や会社で行うこと自体は可能です。
ただし実際には、 書類の種類、医師や会社の証明、労基署とのやり取りなどが重なり、 想像以上に手間と調整が必要になることが少なくありません。
特に企業側では、 「制度上できるか」よりも、 「社内で無理なく進められるか」 が重要になります。
労災対応で迷ったら、まずは状況整理からご相談ください
労災申請は、 事故直後の初動や書類の整理で、その後の進みやすさがかなり変わります。
「自社でできる範囲」と「外部に頼った方がよい部分」を整理するだけでも、 対応はかなり楽になります。
こもれび社労士事務所では、 労災・労働保険の実務経験をもとに、 企業さまの労災対応についてご相談をお受けしています。
まだ依頼するか決めていない段階でも大丈夫です。
※ 初回は状況整理・方向性確認を中心にご案内しています。
※ 無理に契約をおすすめすることはありません。
よくあるご質問
Q. 労災申請は会社が必ずやらなければいけませんか?
労災申請は、本人が進めることも可能です。
ただし、会社証明が必要な場面や、会社側で整理した方が進みやすい場面も多いため、
実務上は会社が一定程度関わるケースが多いです。
Q. 小さな会社でも社労士に相談していいのでしょうか?
はい。むしろ、人事・総務の専任担当がいない小規模事業所ほど、
労災対応を抱え込む負担が大きくなりやすいです。
必要な部分だけ整理する形でもご相談いただけます。
Q. まだ労災になるかどうか分からない段階でも相談できますか?
はい、大丈夫です。
「そもそも労災の対象になりそうか」
「どの書類が必要になりそうか」
という整理の段階からご相談いただけます。
ここまで読んで、まだ迷っていても大丈夫です。

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※ 「まず整理だけ」でも大丈夫です



