平和な時代なのに、心が戦場になることがある

心の内戦をテーマにした水彩イラスト。海辺で遠くを見つめる人物

労災相談を受けていると、「なぜこんなに真面目な人がここまで追い詰められてしまうのだろう」と考えることがあります。

五木寛之さんの『大河の一滴』を読んで、強く心に残った言葉があります。

それは、「心の内戦」という言葉です。

日本は、戦争のない平和な国だと言われます。 長寿大国でもあり、医療や福祉も整っています。

けれど、その一方で、生きることに限界を感じるほど追い詰められている人がいます。

表面的には平和に見えても、心の中では、毎日ぎりぎりのところで戦っている人がいる。

五木さんの「心の内戦」という言葉は、その現実をとても静かに、けれど鋭く言い表しているように感じました。

労災相談で見えてくる「心の内戦」

戦争のように、爆弾が落ちてくるわけではありません。

けれど、職場で強い言葉を浴びせられたり、長時間労働が続いたり、誰にも相談できないまま孤立したりすると、人の心は少しずつ追い詰められていきます。

朝、会社に行こうとすると体が動かない。
夜、眠ろうとしても仕事のことが頭から離れない。
休日になっても、心がまったく休まらない。

そうした状態は、外から見ると分かりにくいものです。

けれど本人の中では、毎日が戦いのようになっていることがあります。

私は、メンタル不調やパワハラ、長時間労働に関する労災申請の相談を受けています。

相談に来られる方の多くは、決して弱い人ではありません。

むしろ、真面目で、責任感が強く、周囲に迷惑をかけまいとして、限界を超えて頑張り続けてきた方が多いと感じます。

「自分が悪いのではないか」
「これくらいでつらいと思う自分が弱いのではないか」
「会社に迷惑をかけてしまうのではないか」

そうやって自分を責め続けているうちに、気づいたときには、眠れない、食べられない、涙が止まらない、会社のことを考えるだけで動悸がする、という状態になっていることがあります。

これは、単なる気の持ちようではありません。

心の中で、長い間、戦い続けてきた結果なのだと思います。

ここまで追い詰められているのは、あなたが弱いからではなく、それだけ長い間、頑張り続けてきたからかもしれません。

お金や地位だけでは説明できない苦しさ

私も相談を受けていて、同じことを感じます。

大きな会社に勤めている方。
公務員の方。
管理職の方。
周囲から見れば「安定している」と思われる方。

それでも、心が限界に近づいている人はいます。

収入があること。
肩書きがあること。
周囲から見て恵まれているように見えること。

それだけでは、人の心は支えきれないのだと思います。

私自身も、揺れることがあります

私が社労士になって強く感じたのは、企業の中で苦しみながら働いている人が本当に多いということです。

我慢してしまうのではなく、正当な評価や必要な制度につながってほしい。 その思いが、いまの仕事の原点にあります。

私自身も会社員時代を振り返ると、正直、苦しかったことをたくさん思い出します。 仕事そのものだけではなく、人間関係や将来への不安、自分の価値が分からなくなったこともありました。

だからこそ今は、会社で嫌な思いやつらい思いをされた方のお話を一緒に整理し、言葉にし、申立書や資料として形にするお手伝いをしています。

実際に労災申請や障害年金の手続きが進み、 「相談してよかったです」 と言っていただけると、この仕事をやっていて本当によかったと感じます。

私自身も、生きている中で苦しさを感じることがあります。 それでも誰かのお役に立てたと感じられることが、前を向く力になっています。

これからも社労士として学び続け、一人でも多くの方のお力になれるよう成長していきたいと思っています。

一滴の水にも、意味がある

労災認定を受けること。
障害年金が決定すること。
必要な制度につながること。

それらはもちろん大切です。

けれど、
「誰にも話せなかったことを初めて話せた」
「自分の状況が少し整理できた」
「自分が悪いだけではなかったのかもしれないと思えた」

そんな小さな変化にも意味があると思っています。

心の中で長く戦ってきた人にとっては、自分の苦しさを言葉にすること自体が、大きな一歩になることがあります。

一人で抱え込まないでください

労災申請や障害年金の手続きをするかどうかは、あとで考えても大丈夫です。

まずは、今起きていることを整理するところからでも構いません。

「心の内戦」の中にいるときは、自分の状況を言葉にすること自体が難しくなります。

うまく説明できなくても大丈夫です。
短い文章でも、箇条書きでも、スクリーンショットでも構いません。

もし一人で抱え込んでいるなら、まずは一言だけでも送ってください。
相談=すぐ申請、でなくても大丈夫です。
今の状況を少しずつ整理するところから始められます。

一人で抱え込まなくて大丈夫です。
今起きていることを、一緒に整理するところから始められます。

最初の相談は、LINEで大丈夫です。
申請するかどうかを決めていない段階でも、今の状況を小さく整理するところから始められます。

短い一言だけでも構いません。
「少し相談したいです」「今の状況を整理したいです」と送っていただければ大丈夫です。

LINEで相談する

ここまで読んで、まだ迷っていても大丈夫です。

まずは、今の状況を整理するところからで大丈夫です

「まだ相談するか決めていない」
「何を書けばいいか分からない」
そんな段階でも大丈夫です。

※ 個人のご相談(労災・後遺障害・障害年金)/全国対応(LINE・オンライン)
※ 「まず整理だけ」でも大丈夫です