労災申請したいけれど人間関係が怖い方へ

「労災申請を考えているけれど、動くのが怖い」
そんなお気持ちを抱えている方は少なくありません。
実際のご相談でも、会社の人と近所で顔を合わせる、子ども同士が同じ学校に通っている、家族経営の会社で関係が近い、地域が狭く噂になりそうで不安、という理由で悩まれている方がいらっしゃいます。
「会社に労災を出すなんて大げさだろうか」「でも、このまま何もなかったことにするのもつらい」そんなふうに、心の中で揺れ続けている方もいらっしゃいます。
労災申請を迷う理由は、「認定されるかどうか」だけではありません。むしろ、「今後の人間関係がどうなるのか」の方が大きな悩みになっていることもあります。
この記事では、労災申請を考えているものの、人間関係や地域でのつながりが気になって動けない方に向けて、申請前に整理しておきたい考え方をお伝えします。
※この記事は、実際のご相談で多いお悩みをもとに、個人が特定されないよう一般化して作成しています。
「このまま終わらせたくない」と「動くのが怖い」は両方あっていい
労災申請を考える方の中には、「本当に自分が悪かったのだろうか」「このまま我慢して終わるのは納得できない」という気持ちがあります。
その一方で、「会社と気まずくなるのではないか」「子どもに影響が出たらどうしよう」「近所で顔を合わせづらくなるかもしれない」という不安もあります。
どちらの気持ちも自然なものです。
まずどちらかを無理に選ぶ必要はありません。申請したい気持ちと、動くのが怖い気持ちは、両方あってよいものです。
労災申請は「会社と戦うこと」ではありません
労災申請という言葉を聞くと、会社と争う、会社を訴える、というイメージを持たれる方もいます。
しかし本来の労災申請は、仕事が原因で心や体に不調が出た可能性があるため、労働基準監督署に判断してもらう手続きです。
もちろん、申請の過程で会社への確認が行われることはあります。そのため、会社にまったく知られずに進むものではありません。
ただし、申請することと、感情的に会社と対立することは同じではありません。
いつ、どのような出来事があり、その後どのように体調が変化したのかを整理して伝える。そのように進めることで、必要以上に対立的な形にしないこともできます。
家族経営や小さな会社ほど悩みやすい
家族経営の会社や小さな職場では、仕事だけの関係では終わらないことがあります。
- 地域で顔を合わせる
- 親同士が知り合い
- 子ども同士が同じ学校
- 学校行事や地域活動で接点がある
- 昔から付き合いがある
こうした事情があると、正しいかどうかだけでは簡単に決められません。
だからこそ、「迷ってしまう自分がおかしい」と思う必要はありません。
まず確認したいのは、ご自身の体調です
人間関係への不安が大きいと、どうしても相手の反応ばかりを考えてしまいます。
ただ、まず確認していただきたいのは、ご自身の体調です。
- 眠れない
- 食欲が落ちた
- 会社のことを考えると涙が出る
- 会社の近くを通れない
- 関係者の名前を聞くだけで苦しくなる
- 人と会うのが怖くなった
- 家事や育児など、普段できていたことがつらくなった
このような状態が続いている場合、「自分が弱いから」と片づける必要はありません。
仕事上の出来事によって、心身に影響が出ている可能性があります。まずは医療機関への相談も含めて、ご自身の状態を確認することが大切です。
医療機関を受診する場合は、うまく話そうとしなくても大丈夫です。
「いつ頃から眠れなくなったか」「どの出来事の後から食欲が落ちたか」「何を思い出すとつらくなるか」などを、箇条書きのメモにして持っていく形でも問題ありません。
申請するかどうかは、今すぐ決めなくても大丈夫です
労災申請を迷っている方に、まずお伝えしたいことがあります。
それは、申請するかどうかは、今すぐ決めなくても大丈夫ということです。
いきなり労基署へ行くかどうか、会社に何か伝えるかどうか、申請書を出すかどうかを決める前に、まずは次のような点を整理していくことができます。
- 一番つらかった出来事は何か
- その出来事はいつ頃あったのか
- その前後で体調にどのような変化があったのか
- LINE、メール、日記、メモ、診断書などの資料があるか
- 退職勧奨、叱責、孤立、配置転換の示唆などがあったか
- 今も生活に影響が出ているか
これらを整理したうえで、労災申請を検討するのか、まずは医療機関の受診を優先するのか、少し様子を見るのかを考えても遅くありません。
「動かない方が平和」と思っても、心が納得しないこともある
地域や家族関係、子ども同士のつながりを考えると、「何もしない方が平和なのでは」と感じることがあります。
たしかに、すぐに大きく動かない方がよい場面もあります。体調が悪いときに、無理に会社とやり取りをしたり、感情が高ぶったまま行動したりすると、かえって負担が大きくなることもあります。
ただ一方で、「このまま何もなかったことにして終わるのはつらい」「本当に自分だけが悪かったのか整理したい」という気持ちが残ることもあります。
その場合は、いきなり申請するのではなく、まずは事実関係と気持ちを分けて整理してみることが大切です。
相談したからといって、すぐ会社に連絡するわけではありません
労災の相談をすると、「すぐ会社に連絡されるのでは」「労基署に行くよう強く勧められるのでは」と不安に感じる方もいらっしゃいます。
当事務所では、ご本人の了承なく会社や労基署へ連絡することはありません。
まずは、今の状況をお聞きし、何が起きたのか、どのような選択肢があるのかを一緒に整理します。
ご相談後は、一般的に次のような流れで整理していきます。
- まずは、つらかった出来事や現在の体調について、無理のない範囲でお聞きします。
- LINE、メール、メモ、日記、診断書など、今ある資料で使えそうなものを一緒に確認します。
- 労災申請を検討する場合と、まず体調面の整理を優先する場合とで、今後の進め方を分けてご説明します。
- そのうえで、実際に申請するかどうかは、ご本人のお気持ちを踏まえて判断していきます。
そのうえで、申請を検討するかどうかを決めていけば大丈夫です。
「労災申請する」と決めていない段階でも、ご相談いただいて大丈夫です。
むしろ、迷っている段階だからこそ、ひとりで抱え込まず、状況を整理することが大切です。
人間関係が気になるときこそ、ひとりで結論を急がないことが大切です
労災申請を迷う理由は、制度の問題だけではありません。
人間関係、地域とのつながり、子どもへの影響。これらが重なることで、動きたくても動けなくなることがあります。
それは決して珍しいことではありません。
そして、申請するかどうかは今すぐ決めなくても大丈夫です。
まずは、何があったのか、どのような体調変化があったのかを整理するところから始めてみてください。
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労災申請するか迷っている段階でもご相談ください
こもれび社労士事務所では、メンタル不調やパワハラ、退職勧奨などをきっかけとした労災申請について、「まだ申請するか決めていない」段階からご相談をお受けしています。
会社との関係、地域での人間関係、家族への影響が不安な場合も、まずは状況を整理するところからで大丈夫です。
短文、箇条書き、診断書やメモの写真でも問題ありません。ご本人の了承なく、会社や労基署へ連絡することはありません。
ご相談では、現在の状況の整理、資料の確認、今後の進め方の見通しづけまで、無理のない範囲で一緒に確認していきます。
LINEで相談するここまで読んで、まだ迷っていても大丈夫です。

まずは、今の状況を整理するところからで大丈夫です
「まだ相談するか決めていない」
「何を書けばいいか分からない」
そんな段階でも大丈夫です。
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※ 「まず整理だけ」でも大丈夫です


